盛岡の東屋で「じゃんじゃん、どんどん」の掛け声で盛られていくわんこそばを食べる
岩手県の盛岡といえば麺の聖地。
じゃじゃ麺、冷麺、わんこそばの三大麺で有名です。
特にわんこそばは全日本大会などもあり、ニュースなどでお椀が積み重なっている映像をご覧になった方もいるはず。
そんなわんこそばを体験できるのが盛岡にある東屋(あずまや)さんです。
- 盛岡にあるわんこそばを体験できる東屋(あずまや)
- わんこそばには麺つゆがない
- 「はい、じゃ~んじゃん。はい、ど~んどん」わんこばを盛るときのかわいい掛け声がニクイ
- わんこそばはどうやって終わらせるのか
- 盛岡市民は東屋をかつ丼やだと思っている
盛岡にあるわんこそばを体験できる東屋(あずまや)
こちらは東屋さんの森岡駅前店の入口。
味のある玄関で出迎えられます。
わんこそばはそばだけで食べるのかと思いきや、いろんな薬味がついています。
わんこそば 3,460円
杯数は重ねたお椀で数えます。薬味9種。
[食べ放題のおそば・鮪刺身・なめこおろし・とりそぼろ・胡麻・海苔・一升漬・錦盛・他]
わんこそばを体験しに来ている方のほとんどが3千円のコースを頼みます。
2千円のコースもありますが、その場合はお椀ではなく枕木を重ねて数を数えるので、食べ終えた後に椀が重なる図にならないので、ちょっとわんこそば感がなくなりますね。
3千円のコースはお薬味いっぱいで、定番の辛味、わさび、ネギもしっかりついています。
さらに刺身。
さすがに刺身とそばのコラボは食べるのが難しいので単品で食べます。
しかし、さっと食べられるようにこちらもあらかじめ醤油がかけられています。
いろいろなお薬味が用意されていますので、それぞれの味が楽しめます。
とはいえ、じゃんじゃん食べるので正直あまりゆっくり味わう気持ちにならないのが難点。
ちなみにわんこそばはゆっくり食べても全然OKです。
お椀で食べているうちはおかわりを盛られませんし、「早く」とせかされることはありません。
給仕さんは椀が空くのをじっと見守ります。
自分の場合、それぞれの薬味を一通りしっかり味わって(かけそばモード)から、戦闘態勢(わんこそばモード)に入ります。
鳥そぼろがおいしいんですよ~。
とろろがついてくるんで、お刺身はとろろと一緒にやまかけにして食べます。
ちゃんと味わってほしいですけど、ゆっくり食べてるとすぐに腹が膨れて杯の数は稼げません。
わんこそばには麺つゆがない
わんこそばのおそばにはあらかじめ味がついています。
正確に言えば味のついたつゆに麺をくぐらせていますので、盛られたら即食べられます。
だから麺つゆが不要なのです。
そしてつゆをまとった麺が投げ入れられるのであちこちに汁が飛びます。
白シャツ、白ボトムとかで行くと悲劇が起きます。
そのためあらかじめ前掛けが配られます。
お椀15杯でざるそば約1枚分です。
そう、一口で食べられるようにお椀に入っている量は実はとても少ないのです。
おかわりのお椀が100杯を超えると記念の手形がもらえます。
なのでざるそば7人前分が100杯の目安です。
なお、食べていると盛られるそばの量が多かったり少なかったりすることに気が付きます。
これは人の手でお椀に小分けにされているために起きる現象です。
少な目が来たらラッキー!
杯の数が稼げます。
「はい、じゃ~んじゃん。はい、ど~んどん」わんこばを盛るときのかわいい掛け声がニクイ
この掛け声がかわいいのですが、腹が膨れてくるとだんだんかわいく感じなくなります。
「はい、じゃ~んじゃん。はい、ど~んどん。頑張って~」
笑顔でかわいらしく応援しておきながら手は冷静に容赦なくそばを盛っていきます。
決して「食べろ」とは言っていないのがポイントです。
わんこそばはどうやって終わらせるのか
おなかがいっぱい!もう入らない!ので終わらせたいときは、素早くお椀に蓋を閉めます。
蓋を閉めたら終了です。
しかし、給仕さんにマンツーマンでぴったり付き添われ、投げ入れスタンバイされているときにお椀の蓋を閉めるのはかなり難易度が高いです。
仮にうまく蓋を閉められても、お椀にそばが1本のこっていたらそれはおかわりのサイン。
盛られます。
綺麗に食べ終えましょう。
給仕さんのいない時に閉めてもダメ。それはおかわりのサイン。
盛られます。
なので、一番いいのは店員さんがお盆のお代わりを配り終えた時です。
給仕さんはお盆に15杯お代わり用のお椀を準備しており、これを盛り終えると「おかわりもってきます」といって次のお盆を持ってくるためにいったん調理場に下がります。
ここがねらい目。
もうお盆はからっぽですので盛られる心配はありません。
給仕さんが去る前に落ち着いて蓋を閉められます。
もしくはおかわりを持ってきたときに蓋を閉めて終わりアピールをします。
食べ終わったお椀は15杯ごとに積み上げられます。
これを給仕さんが途中で数えることがありますので、その時も蓋タイムに最適です。
盛岡市民は東屋をかつ丼やだと思っている
お蕎麦屋さんのかつ丼っておいしいですよね。
麺つゆと油の相性が最高にうまい。
ということで東屋さんでは丼ものもおすすめです。
盛岡市民は東屋でわんこそばを食べず、丼もので腹を満たして帰っていくのです。
駅前店ではわんこそばで盛り上がっている客と、それを眺めながら静かに丼ものを食べる地元民のテンションの差がけっこう面白いです。
ぜひともわんこそばと丼もの、両方味わってくださいね。