東北の短い夏の謳歌と初秋を告げる絢爛豪華な八戸三社大祭
八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)をご存知でしょうか?
ねぶた祭りに引けを取らない荘厳なお祭りです。
八戸三社大祭とは
毎年7月31日~8月4日に青森県八戸市で行われる神事のことです。
ユネスコの無形文化遺産でもあり、全国33の「山・鉾・屋台行事」のひとつとして2016年に登録されました。
「三社」とは、八戸市内の法霊山龗神社(ほうりょうさんおがみじんじゃ)、長者山新羅神社(ちょうじゃさんしんらじんじゃ)、神明宮(しんめいぐう)のことで、三社の神輿行列と市内各町を中心とした組の20数台の華麗な人形山車が神社の氏子として八戸市中心市街地を巡行します。
八戸三社大祭のみどころ
八戸三社大祭のみどころはなんと言っても神輿行列とその「附祭(つけまつり)」である山車(だし)でしょう。
- 神輿行列
獅子頭「権現様(ごんげんさま)」を持って舞う法霊神楽(ほうりょうかぐら)、 虎に頭を噛まれることで無病息災のご利益があるといわれ人気の虎舞(とらまい)、各神社行列の先頭に立ち道を払い清めて歩く大神楽(だいかぐら)、馬産地である三八上北(さんぱちかみきた)・岩手県北地域に分布する芸能である駒踊(こまおどり)、笹の葉を手にした十五名前後の踊り子が、お囃子に合わせて可愛らしい踊りを披露する笹の葉踊(ささのはおどり)、山車行列の最後尾を飾る華屋台(はなやたい)が続きます。
- 迫力の山車
町内などを基盤とする山車組よって、毎年作りかえられる山車は、歌舞伎や昔話、郷土の歴史風俗などを題材とし、複雑な背景と多数の人形によって表現されます。
形状や製法は時代によって変化し、現在は動力仕掛けで人形や背景が昇降展開するものが主流、大型なものになると幅8m、高さ10mに達します。
山車上では小太鼓、大太鼓、篠笛によるお囃子が演じられるほか、儀式や門付けでは木遣り音頭が歌われます。
この山車がともかく大きい。
首都圏PRのひとつである上野駅で展示されていたミニ山車をご覧ください。
人間ちっさ!
山車の大きさは10mを越え、煙を吐いたり、仕掛けが伸びたり縮んだりともかく迫力があります。
これほどの規模になるとさすがに人間が曳くのには限界があるので、動力付きの台車に乗せて曳いています。
八戸三社大祭の日程
開催日程は毎年同じで以下のとおり。
2018年は火曜日スタートです。
7月31日(火) :前夜祭
8月1日(水) :御通り(おとおり) 「神幸祭」
8月2日(木) :中日(なかび)
8月3日(金) :御還り(おかえり) 「還幸祭)
8月4日(土) :後夜祭
2018年もついに始まりました!
東奥日報のニュース動画をご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
7月の終わりから8月の上旬は東北祭りが集中します。
盛岡さんさ祭り、青森ねぶた、弘前ねぷた、秋田竿灯祭り、福島わらじまつり等々、あげればきりがありません。
短い夏を駆け抜ける東北の祭り。
ぜひとも今年の夏は東北のお祭りを見に来てくださいね。