境界線の向こう側へ。酸ヶ湯温泉の混浴を体験
最終更新2019年3月21日
酸ヶ湯温泉で湯治してきました。
今回は温泉の紹介です。
酸ヶ湯には混浴のヒバ千人風呂と男女別の玉の湯の2種類の浴場があります。
憧れのヒバ千人風呂
入り口には貴重品を入れる用の小さなロッカーと日帰りや立ち寄り客向けのロッカーが備えてあります。
脱衣所や浴室は撮影禁止なので、内部の様子は酸ヶ湯HPの画像を拝借。
(酸ヶ湯HPより)
ドキドキしながら浴室へと続く戸を開けると、まず湯気がすごい!
いちにさんはド近眼なのでもうこの時点で見えてない。
コンタクトつけてくれば良かった、と激しく後悔。
でもいまさら戻れない。っていうかまた服着て部屋に戻るの面倒くさい。
意を決して足元を確かめながら恐る恐る進むと、階段発見。
静かに下りるとどうやらかけ湯がある様子。
あとでコンタクトを装着して入った時に確認したら、かけ湯は「冷湯」でした(「冷の湯」という名のあたたかいお湯です)。
もう湯気でなんだかよくわからないけど、かけ湯をして浴槽にたどり着き入る。
なお、千人風呂にはシャンプーや石鹸など体を洗う道具は一切ありません。
体を洗う場所もありません。
千人風呂には誰しも身ひとつで挑むのです。
だから、かけ湯、大事です。
階段が寒かったので熱いお湯に思わず体の力が抜けます。
気持ちええ~。
男女を隔てる板壁の向こうから男性の声が聞こえてきますが、ここまで女性ゾーンです。安心してください。
ちなみに、更衣室を出て階段を下りてすぐ左に向かうと混浴ゾーン。
間違えて左に向かってしまうと boy meets girl です。
お湯は酸性硫黄泉のにごり湯。
さて、体もあったまってきて気持ちに余裕も出てきました。
勇気を出して男女を隔てていた板壁の向こうへレッツゴー!
ついに境界線の向こう側へ
と、いっても湯につかりながら「4分6分の湯」の混浴ゾーンへ移動するだけです。
湯気がすごくて人の顔などわかりはしません。
ぼや~っと人がいるな~くらいの視界です。
湯に浸かってる限りは男女の区別はつきません。
が、不思議なもので、なにかしら動いている姿を見ているとなんとなく男女の区別がつくのです。
湯をかけたり浴槽から出たりする時の大きな動作は男性で、湯気で浮かび上がったシルエットの頭が大きいとだいたい女性ですね(タオルを頭に巻いている)。
「4分6分の湯」からもうひとつの浴槽の「熱の湯」に行くときは、一度浴槽を出る必要があります。
男性は「熱の湯」と「4分6分の湯」にいますが、女性は湯から出るという行為のハードルが高いため、ほとんど「4分6分の湯」にとどまります。
いちにさんもこのハードルは越えられませんでした。
今回は湯気の力を借りて混浴ゾーンへ行きましたが、おそらく冬季は水蒸気が多いので、夏場なんかはもう少し混浴のインパクトがあると思われます。
混浴に入ってみたいけどちょっと勇気がいる、という方は混浴のデビュー時期は冬が良いかもしれません。
また、旅館の売店で湯浴みという名のバスタオルが売られていますので混浴の雰囲気を体験したい方は是非購入をオススメします。
ほとんどは使用していないですが、実際に使用されている女性もみかけました。
せっかく混浴温泉に来たのですからぜひとも雰囲気を楽しんでほしいです!
実は混浴じゃない時間帯がある
とはいえ、混浴に行く勇気がない!恥ずかしい!という方に朗報。
女性専用となる時間帯 8:00~9:00 と 20:00~21:00 がありますのでご安心ください。
この時間帯は広い浴室を堂々と堪能できます。
朝の時間帯では浴室にいちにさん1人だけという時間がありました。
女性専用時間前になると男性は早めに上がってくれます(紳士)ので、女性専用開始時間ぴったりに行くと運がよければ温泉を独り占めできます。
ただでさえ広い浴場で独り占めできたときの開放感はたまりません!
ちなみに女性専用開始時間前には男性スタッフがチェックで温泉内を見回ることがありますので、油断は禁物です。
いちにさんは思いっきり油断しました。
境界線を越えられなくても玉の湯がある
酸ヶ湯温泉には館内に千人風呂のほかにもうひとつの温泉があります。
そのもうひとつの温泉である玉の湯は混浴ではなく男女別風呂です。
男女それぞれあり、千人風呂にはないシャワーやシャンプーが備えてあります。
千人風呂に比べればこじんまりしています。
(酸ヶ湯HPより)
いちにさんは20:00~21:00に玉の湯を利用しました。
女性専用時間帯はみんな千人風呂に行くので空いてるに違いない!と思って利用したのですが、普通に4人くらいいました。
というわけで玉の湯はあまり時間帯を気にしなくてもいいのかもしれません。
千人風呂の広々とした開放感と、玉の湯の安心感、どちらも是非堪能してほしいです。